2019年09月29日
ことこと列車②60thクルーズ/呑み鉄plus
ことこと列車②こだわりのおもてなし

ことこと列車の車内では、これから料理の提供が開始される。
料理は、フレンチコースで沿線の食材を中心としたメニューの組み立ててあり、
福岡県出身の有名料理店のシェフ福山剛氏が監修とのこと。
(食の世界は詳しくない呑鉄朗、詳しく紹介できません、ごめんなさい)
クルーの皆さんが、各テーブルに料理を注意深く運んでいく。我々のところに運ばれてきたのは11:50を過ぎた頃。
もう麦酒がしっかり喉を潤している。

(ことことBOXメニュー ボード)
最初は「 ことことBOX (9つの市町村の想いをこめて) 」という前菜の盛り合わせで、メニューによると次のとおり
①みやこ町産の玉葱としめじエノキ茸のキッシュ
②小竹町産の茄子のお浸しキーマカレー添え
③行橋産太刀魚ロール
④秋刀魚のコンフィ直方のトマトソース
⑤ブルーベリージャムとチーズのタルティーヌ(福智町としおパンのパン)
⑥鴨のみそ漬け焼き(細町のおかつみそ)
⑦ジャンボブラン(赤村の豚)
⑧大根と香春町の柿のなます
⑨栗のコーヒー甘露煮(田川産の栗)

(ことことBOX)
どれも沿線の食材から選ばれたもの、そしてこれらを納めたBOXが、福智町の上野(あがの)焼の陶器とのこと。
蓋を開けるとこれらの料理がところ狭しと盛り付けられていた、いつもの呑み鉄メニューとは比較にならない豪華さ。
そしてもうこれだけで十分呑めそう!いただきます!!

(ことことBOX)
さて、車内で感動しているうちにことこと列車は、田川伊田駅に到着する。短時間の停車のあと、ここでスイッチバックして再び直方駅を目指す。今度は私たちの乗車する1号車が先頭となる。
呑鉄朗、実はさきほど見逃してしまったものがある、金田駅の先に見覚えのある昔懐かしいディーゼルカーが留置されていたことだ。もう一度しっかり見ることが出来るチャンスが嬉しかった。
非日常の旅に接していると食もすすみ瞬く間に2本の麦酒瓶が空になっていた。
ことこと列車は飲み物も充実している。麦酒はもちろん、シャンパン(スパークリングワインではない)、ワイン、日本酒、カクテルなどがメニューに並んでいる。

(冷やされたボトル類)

(ボルドー産 赤ワイン)
今回はワインにしようと決めていたので、赤のボトルで銘柄を聞いてみた。
赤については有名な産地であるボルドー地方とブルゴーニュ地方のものがあるという。それぞれのウンチクは省略するが、これだけで十分な品揃えだと思った。
呑鉄朗の独断で、AOC格付けをもつボルドー産の赤をオーダーした。最近の呑み鉄では、赤ワインとチーズもしくはチーズスナックとフランスパンの組み合わせに凝っている。ワイングラスを用意出来れば良いがないことが多いので、もっぱらラッパ飲み。(笑)
もちろん本日は、上品な雰囲気なのでワイングラスでゆっくり味の変化を楽しみながら頂戴したい。

(ことこと列車 佐々木チーフ)
ボトルを運んできて下さったクルーは、ことこと列車チーフの佐々木秀和氏。慣れた手つきでワインを開栓、テイスティングは龍鐵氏にお願いした。
ここで佐々木チーフにブログ掲載の許可を求めると快く許可を下さった。
さてこれからメインディッシュとなるところであるが、ことこと列車は金田駅にさしかかろうとしていた。この先に懐かしのあの車両があるハズ。
佐々木チーフが金田駅運転停車中に運転士の佐々木氏を紹介して下さった。佐々木運転士のお陰でスムーズな加減速など神経の細やかな操作で揺れの少ない快適な食の空間が提供されている。
ことこと列車の運転席には、マスコン(アクセル)とブレーキが一体化したワンハンドル方式が装備されていた。マスコンとブレーキが独立しているものになじみがあるが、現在製造される車両は、ほとんどワンハンドル方式とのこと。

(佐々木運転士)
撮影許可を求めると、ポーズをとって下さった。

(マスコンとブレーキが独立式の陸別鉄道CR75:龍鐵氏)

(金田駅停車中の展望)
金田駅を出てすぐ、進行方向左にある引き込み線に、旧国鉄のキハ55のような車両の姿があった。
車体にはキハ2004とある。ひたちなか海浜鉄道から平成28年10月から平成筑豊鉄道へ移送されたもの。その車歴は、北海道の留萌鉄道で運行をされ、当時のキハ22(北海道仕様)に準じて製造されたらしい。(機会があれば別途触れることにする)


(キハ2004)
目の前をゆっくりキハ2004は去って行く。北の地で生まれ南で余生を送るに至った数奇の運命を持った車両となった。
ことこと列車は、直方駅に向かって線路を刻んでいる。

(バターナッツかぼちゃゼリー寄せ)
自席に戻ると次の料理「 地元産バターナッツかぼちゃのゼリー寄せ 」が置かれていた。なんと上品な味。
これから本格的にワインを楽しむことにする。
龍鐵氏と再度乾杯!!カベルネ・ソービニヨンを中心としたボルドーワインらしい美味しさを味わう。
車内では、佐々木チーフほかクルーからの挨拶とアナウンスが流れ、クイズ大会が始まった。

(鉄橋:遠賀川)
ところでテーブルにボトルがない??龍鐵氏に聞くも、佐々木チーフが持って行ったとのこと。グラスワインと間違われたのかなと疑問に思って聞いてみると、どうしても列車の揺れでボトルが倒れることがあるので、一旦預かっているとのこと。必要な時はいつでもクルーから提供するとのこと。

(クルー:角田氏)
そしてそのワインボトルは冷やされていた。一般的に赤ワインは常温でとの認識があるが、フランスの気候でのことだそうで18℃前後が飲み頃と言われている。
本日の外気温は多分30℃前後、車内は25℃前後と思われるので、このような保管は適切な取り扱いだと思う。
この気遣いひとつとっても、かなりハイレベルのものだと思う。食事提供前には、各テーブルの乗客にナプキンを膝の上に掛けたり、常に乗客のところにクルーの心がある。
一期一会の乗客に対する素晴らしい「こだわりのおもてなし」だと思う。
例えは違うが、以前に大阪と札幌間を結ぶTwilight Expressのロイヤルに乗車した時のウェルカムドリン時のクルーの挨拶で名前を聞かれて答えたら、下車するまでずっと名前での対応を受けたことがあるが、そのときの感動を思い出してしまった。
これもひとつの「こだわりのおもてなし」だと思う。

(万一の揺れに備えての姿勢でワインサービス)
佐々木チーフのお言葉に甘えて、ワインをお願いする。クルーの角田氏が列車の揺れに備えての姿勢をとって注いで下さる。う~ん、ひと苦労。ありがとうございます。
いただきます。
クルーのあたたかいおもてなしの中、静かに列車は進んでいく。

(直方駅進入)

(ワイングラスで楽しむボルドーワイン)
当ブログにお越しくださいましてありがとうございます。
本件記事は、本編4編と番外1編の計5編で構成し2編目です、次回は日曜日に更新する予定です。
本件記事掲載にあたり平成筑豊鉄道の関係者の皆様のご協力を頂戴しましたことに深く御礼申し上げます。
ことこと列車の車内では、これから料理の提供が開始される。
料理は、フレンチコースで沿線の食材を中心としたメニューの組み立ててあり、
福岡県出身の有名料理店のシェフ福山剛氏が監修とのこと。
(食の世界は詳しくない呑鉄朗、詳しく紹介できません、ごめんなさい)
クルーの皆さんが、各テーブルに料理を注意深く運んでいく。我々のところに運ばれてきたのは11:50を過ぎた頃。
もう麦酒がしっかり喉を潤している。
(ことことBOXメニュー ボード)
最初は「 ことことBOX (9つの市町村の想いをこめて) 」という前菜の盛り合わせで、メニューによると次のとおり
①みやこ町産の玉葱としめじエノキ茸のキッシュ
②小竹町産の茄子のお浸しキーマカレー添え
③行橋産太刀魚ロール
④秋刀魚のコンフィ直方のトマトソース
⑤ブルーベリージャムとチーズのタルティーヌ(福智町としおパンのパン)
⑥鴨のみそ漬け焼き(細町のおかつみそ)
⑦ジャンボブラン(赤村の豚)
⑧大根と香春町の柿のなます
⑨栗のコーヒー甘露煮(田川産の栗)
(ことことBOX)
どれも沿線の食材から選ばれたもの、そしてこれらを納めたBOXが、福智町の上野(あがの)焼の陶器とのこと。
蓋を開けるとこれらの料理がところ狭しと盛り付けられていた、いつもの呑み鉄メニューとは比較にならない豪華さ。
そしてもうこれだけで十分呑めそう!いただきます!!
(ことことBOX)
さて、車内で感動しているうちにことこと列車は、田川伊田駅に到着する。短時間の停車のあと、ここでスイッチバックして再び直方駅を目指す。今度は私たちの乗車する1号車が先頭となる。
呑鉄朗、実はさきほど見逃してしまったものがある、金田駅の先に見覚えのある昔懐かしいディーゼルカーが留置されていたことだ。もう一度しっかり見ることが出来るチャンスが嬉しかった。
非日常の旅に接していると食もすすみ瞬く間に2本の麦酒瓶が空になっていた。
ことこと列車は飲み物も充実している。麦酒はもちろん、シャンパン(スパークリングワインではない)、ワイン、日本酒、カクテルなどがメニューに並んでいる。
(冷やされたボトル類)
(ボルドー産 赤ワイン)
今回はワインにしようと決めていたので、赤のボトルで銘柄を聞いてみた。
赤については有名な産地であるボルドー地方とブルゴーニュ地方のものがあるという。それぞれのウンチクは省略するが、これだけで十分な品揃えだと思った。
呑鉄朗の独断で、AOC格付けをもつボルドー産の赤をオーダーした。最近の呑み鉄では、赤ワインとチーズもしくはチーズスナックとフランスパンの組み合わせに凝っている。ワイングラスを用意出来れば良いがないことが多いので、もっぱらラッパ飲み。(笑)
もちろん本日は、上品な雰囲気なのでワイングラスでゆっくり味の変化を楽しみながら頂戴したい。
(ことこと列車 佐々木チーフ)
ボトルを運んできて下さったクルーは、ことこと列車チーフの佐々木秀和氏。慣れた手つきでワインを開栓、テイスティングは龍鐵氏にお願いした。
ここで佐々木チーフにブログ掲載の許可を求めると快く許可を下さった。
さてこれからメインディッシュとなるところであるが、ことこと列車は金田駅にさしかかろうとしていた。この先に懐かしのあの車両があるハズ。
佐々木チーフが金田駅運転停車中に運転士の佐々木氏を紹介して下さった。佐々木運転士のお陰でスムーズな加減速など神経の細やかな操作で揺れの少ない快適な食の空間が提供されている。
ことこと列車の運転席には、マスコン(アクセル)とブレーキが一体化したワンハンドル方式が装備されていた。マスコンとブレーキが独立しているものになじみがあるが、現在製造される車両は、ほとんどワンハンドル方式とのこと。
(佐々木運転士)
撮影許可を求めると、ポーズをとって下さった。
(マスコンとブレーキが独立式の陸別鉄道CR75:龍鐵氏)
(金田駅停車中の展望)
金田駅を出てすぐ、進行方向左にある引き込み線に、旧国鉄のキハ55のような車両の姿があった。
車体にはキハ2004とある。ひたちなか海浜鉄道から平成28年10月から平成筑豊鉄道へ移送されたもの。その車歴は、北海道の留萌鉄道で運行をされ、当時のキハ22(北海道仕様)に準じて製造されたらしい。(機会があれば別途触れることにする)
(キハ2004)
目の前をゆっくりキハ2004は去って行く。北の地で生まれ南で余生を送るに至った数奇の運命を持った車両となった。
ことこと列車は、直方駅に向かって線路を刻んでいる。
(バターナッツかぼちゃゼリー寄せ)
自席に戻ると次の料理「 地元産バターナッツかぼちゃのゼリー寄せ 」が置かれていた。なんと上品な味。
これから本格的にワインを楽しむことにする。
龍鐵氏と再度乾杯!!カベルネ・ソービニヨンを中心としたボルドーワインらしい美味しさを味わう。
車内では、佐々木チーフほかクルーからの挨拶とアナウンスが流れ、クイズ大会が始まった。
(鉄橋:遠賀川)
ところでテーブルにボトルがない??龍鐵氏に聞くも、佐々木チーフが持って行ったとのこと。グラスワインと間違われたのかなと疑問に思って聞いてみると、どうしても列車の揺れでボトルが倒れることがあるので、一旦預かっているとのこと。必要な時はいつでもクルーから提供するとのこと。
(クルー:角田氏)
そしてそのワインボトルは冷やされていた。一般的に赤ワインは常温でとの認識があるが、フランスの気候でのことだそうで18℃前後が飲み頃と言われている。
本日の外気温は多分30℃前後、車内は25℃前後と思われるので、このような保管は適切な取り扱いだと思う。
この気遣いひとつとっても、かなりハイレベルのものだと思う。食事提供前には、各テーブルの乗客にナプキンを膝の上に掛けたり、常に乗客のところにクルーの心がある。
一期一会の乗客に対する素晴らしい「こだわりのおもてなし」だと思う。
例えは違うが、以前に大阪と札幌間を結ぶTwilight Expressのロイヤルに乗車した時のウェルカムドリン時のクルーの挨拶で名前を聞かれて答えたら、下車するまでずっと名前での対応を受けたことがあるが、そのときの感動を思い出してしまった。
これもひとつの「こだわりのおもてなし」だと思う。
(万一の揺れに備えての姿勢でワインサービス)
佐々木チーフのお言葉に甘えて、ワインをお願いする。クルーの角田氏が列車の揺れに備えての姿勢をとって注いで下さる。う~ん、ひと苦労。ありがとうございます。
いただきます。
クルーのあたたかいおもてなしの中、静かに列車は進んでいく。
(直方駅進入)
(ワイングラスで楽しむボルドーワイン)
当ブログにお越しくださいましてありがとうございます。
本件記事は、本編4編と番外1編の計5編で構成し2編目です、次回は日曜日に更新する予定です。
本件記事掲載にあたり平成筑豊鉄道の関係者の皆様のご協力を頂戴しましたことに深く御礼申し上げます。
Posted by 呑鉄朗 at 08:08
│平成筑豊鉄道